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社会貢献を考える

無常という観点

すべて、変わり続けている

介護の世界でお世話になって、10数年経過しました。

ご利用者さん・ご家族と

介護職員(あるいは介護ボランティア)

という関係で携わらせて頂いておりますが、

あらゆることが、日々という単位ではなく、

数分、数秒という単位で変化しつづけています。

 

業界に入って間もない頃は、

痛みの具合、嚥下の状況、排せつタイミング等々

体の状態や認知症状の呈し方が変わってくるにもかかわらず、

“このご利用者さんへの介助方法はこのパターン”

と決まりきった方法で介助させて頂いておりました。

 

当然、ご利用者さんが心地よいとお感じになられたり、

頑張ろうと意欲をお持ちになられる介助とは

かけ離れていきます。

 

また、ご利用者さんやご家族だけではなく

こちら自身も刻々と変化し続けています。

“昨日と今日とは違う自分”ということを忘れて、

周りの方々と交流すると、

何か違うなぁ、という感覚を覚えたりします。

 

社会貢献活動に取り組む場合、

対象となられる人々や事象が存在します。

 

その活動の対象の人々や事象が

刻々と変化し続けているということ、

また、こちらも変化し続けているということを

忘れてしまうと、

双方が納得、満足できる路線から次第に外れていってしまうかも知れません。

 

「無常」という観点を忘れることなく行動することも

社会貢献活動において大切なこととの一つだと思います。

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いいね! ありがとう!

「いいね!」 「ありがとう!」

とお声掛けすると、そのお相手から協力が得られます。

 

お声掛けのタイミングが悪かったり、

無視したり、

あるいは、

「何それ?」 「わかってます!」

とご返答すると、そのお相手から悪口が流れていきます。

 

ただし、良い評価言葉の理由づけができなかったり、

これらの言葉を安売りすると、

信用されなくなってしまいます。

 

ファンドレイジングに限らず、

どこの世界でも共通ですが、

動機づけしなければいけない場面において、

適切なタイミングで、

もう一歩踏み出して頂くための言葉を

発していないケースが見受けられます。

 

何かをしていただいたら、

即座に

いいね! や ありがとう!

とお声掛けできる人とできない人がいるように、

NPO等におきましても、

好タイミングの

好アクション・好リアクションが

できている団体とできていない団体があります。

 

組織体制の事情等でスピーディーに対応

できていない場合もあるかと思いますが、

これができないと、

仲間を増やしにくくなりますので、

いいね! ありがとう!

をタイミング良く発信できる体制を

整えておきましょう。

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超常識

自由に発想して、社会に貢献しよう。

 

インターネットやネット上のSNSの普及で、

「みんなの意識」という捉え方が様々な領域に

浸透しています。

 

このみんなの意識が「常識」化し、

少しでもその路線から外れると、

異端と見なされてしまうような風潮があります。

 

でも、社会を大きく変えてきた方々は、

常識にとらわれず、

固定観念を持たず、

自由に発想したから

その功績を残せたのではないでしょうか。

 

「非常識」、「脱常識」といった表現は、

否定的に捉えられがちですので、

「超常識」という表現にしたいと思いますが、

社会をより良くしたい

と思い立った時、超常識的に考えることも

必要だと思います。

 

社会貢献というと、

「助ける人」と「助けられる人」とに

分ける視点が常識化してしまっているような

ところがありますが、

この視点、ややもすると、

今、流行りの言葉である「格差社会」を

根深いものとしてしまう恐れがあります。

 

「一緒に問題解決に取り組む人たち」

と、位置づけを変えると、

活動内容が大きく変わります。

 

今のあたりまえや固定観念(=常識)から解放され、

自由(=超常識)に発想できた時、

次のステージに進めると思います。

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季節の変わり目

もうすぐ4月。
年度が替わると、所属する組織のメンバーが増えたり、自らが新たな環境に移動したりと、
取り巻く社会に変化が訪れる方々が多くいらっしゃいます。

新たな環境で頑張ろうと自らを鼓舞する季節ですが、
今の環境で築き上げた社会的つながりをさらに強くしていこうと
思う時期でもあります。

生活環境や活動領域によって数値は大きく異なりますが、
一生で出会う人の人数は、その根拠は不明ですが、
3万人ほどと言われているようです。

今年度に新たに出会えた方々、
これまでの関係を維持してこられた方々、
関係が疎遠になってしまった方々・・・。

皆さまとどのような関係になっているだろうか、
何かお役に立てることはないだろうか、
と、見つめなおすと、
今の環境で、自分自身の社会的な行動、活動を変えることで、
新たな社会を築き上げられるかも知れません。

マザー・テレサの
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
という、お言葉を心にとめて、
自らを見つめなおす良い時期でもあります。

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外出の機会

3月に入り、次第に外出しやすい気候となって参りました。

事業を通じて接点を持たせて頂いているご高齢の方々に
「外もあたたかくなってきましたので、
外出しやすくなりますね。」とお話しすると・・・。

気候は過ごしやすくなってきたけど、
外出する用事もないから
一日中家でテレビ見てる

といったお応えが大半となります。

特にお一人暮らしをされている方は、
誰ともお話をすることがない日が多くなってきており、
心身の健康を維持するに必要と思われる刺激がない状況で、
気力、筋力ともに衰えるスピードが速まってしまいます。

外出することが楽しみとなる機会をいかに数多く作るか。

公共団体、民間、地域組織問わず、
早急に手を打つべき課題となっています。

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熟考の機会

別法人で、介護保険制度に基づく介護サービス事業所を運営しております。

平成27年4月の介護報酬改定で、報酬が減少するため、
事業所運営そのものが、かなり厳しくなる状況です。

とは言いますものの、
社会保障制度に関わる調査・研究業務に携わる視点で見ますと、
シンプルな言い回しで、
報酬を下げるか、負担を増やすかの策を講じない限り、
制度が維持できないことは明白ですので、
日本の将来を考えると、
今回の介護報酬改定は必要不可欠です。

環境変化に合わせて、事業形態を盤石なものとすることが、
経営者の使命ですが、
ここは、いっそのこと、
環境そのものを自ら変える姿勢に切り替えた方が良いと捉え、
最初の一歩は小さくても、
効果的な策をひねり出したいと思います。

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健康維持努力が社会貢献

社団法人中央政策研究所によると、前期・後期高齢者医療費のピークは、

2044年で、約29兆4,500万円(現状投影)

高齢者医療費の現役世代1人当たりの健康保険料としての年間負担は、

現状の15万円台から、2059年には、30万円台

という試算があります。

http://www.chuseiken.or.jp/research_medicine_201306_1.html

 

この数字には、介護保険料は含まれておりませんので、

現役世代の年間負担はさらに上乗せされることになります。

 

今後の日本において、

健康を維持できるよう努めることが、大きな社会貢献となります。

 

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社会貢献とは?

社会貢献とは、自らが社会に対して感謝の気持ちを持ちつつ、周囲から“ありがとう”と感謝されるに相応しい行動をとること。

“社会”には、公益という概念であったり、広く公共というイメージがありますが、2人でも組織を作ることは可能でありますので、
“私”と“もう一人”との間で相互作用があれば、“社会”を構成していると言えると考えます。

社会貢献の“社会”とは、2人で構成する社会もあれば、人類全体で構成する社会もあります。

一人でも多くの人に感謝される活動に日々尽力することも、家族や隣人、同僚に“ありがとう”と言われたり、笑顔をいただく行為も社会に貢献していることになります。

ただし、社会の単位内部において感謝しあう関係であったとしても、周囲の社会に対して迷惑をかける行為をしている場合は、社会に貢献しているとは言えませんが・・・。

先ずは身近なところで、日頃ご一緒されている方々から、“ありがとう”というメッセージ(声や笑顔)を
頂きましょう。

こちらから“ありがとう”と声をかけたり、笑顔を見せる習慣がないと、周りの方々から感謝のメッセージを頂きにくくなりますので、感謝すべきタイミングがあれば、積極的に“ありがとう”の一言や笑顔を。


思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから

言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから

行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから

習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから

性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから

~マザーテレサ~

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お福分け

今日、事業所のご近所さんから、

野菜と手作りジャムのお福分け(おすそわけ)を頂きました。

 

いつも頂戴するばかりで、

こちらからは、イベント時などにお招きさせて頂くのみという状況ですので、

大変恐縮しております中、

 

普段、何気なく使っている「おすそわけ」とはどういう意味なのかを調べていたところ、

“お裾分け”

“お福分け”

という表記の仕方があることを知りました。

 

社会貢献とは?

と、考える際、この「お福分け」という捉え方も取り入れると、

視野が広がりそうです。

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現状把握

・日本で報じられている状況とは違いますよ

・予想をはるかに上回る需要があるんですよ

・こんなにやりがいや楽しさを感じる仕事とは思っていませんでした

 

社会に広く浸透している認識とは異なりました

というお話を最近多く耳にしています。

 

意見を簡単に拡散できる手段が

多様になってきたことも

この背景にあるのかもしれません。

 

社会の捉え方は十人十色であり、

ネット上などでは、当事者でない方々の見解が

常識化してしまうこともしばしば見受けられます。

 

テーマを絞った形での

社会貢献活動に取り組む際、

現実を正しく認識できるかどうかが

とても大切であると感じる今日このごろです。