6.ご自身の社会貢献活動への取り組み
6-1 ご自身の社会貢献活動への取り組み状況
- 「ご自身でボランティアや寄付、地域活動などの社会貢献活動に取り組んでいますか?」と質問したところ(図6-1)、「取り組んでいる」が47.8%と、最も多い割合を示しました。「今は取り組んでいないが今後取り組みたい」と回答した方は、17.0%でした。

シニア層で、社会貢献活動に取り組んでいる方は、48%。今は取り組んでいないが今後取り組みたいと考えている方は、17%となっています。
6-2 男女別にみるご自身の社会貢献活動への取り組み状況
- 男女別にご自身の社会貢献活動への取り組み状況をみた場合には(図6-2)、「社会貢献活動に取り組んでいる」という回答項目で、男性(48.9%)の方が、女性(46.6%)より2.3ポイント高い数値を示しています。
- 「今は取り組んでいないが今後取り組みたい」の回答項目では、女性(18.4%)の方が、男性(15.6%)より2.8ポイント高い数値を示しています。
- 「社会貢献活動に取り組んでいる」と「今は取り組んでいないが今後取り組みたい」の回答を合わせると男性で64.5%(48.9%+15.6%)、女性で65.0%(46.6%+18.4%)となります。
シニア層で社会貢献活動に“取り組んでいる”のは男性の方がやや多くなります。「実行動」と「意欲」の間には大きな壁がありますが、“取り組みたい”まで合わせた場合では、男女差は僅かです。
6-3 年代別にみるご自身の社会貢献活動への取り組み状況
- 年代別にご自身の社会貢献活動への取り組み状況をみた場合(図6-3)、「取り組んでいる」という回答項目において、最も多い割合を示すのは70代で53.3%、最も少ない割合を示すのは80代以上で34.2%となりました。
- 「取り組んでいる」と「今は取り組んでいないが今後取り組みたい」の回答を合わせた場合には、割合が多い順番にすると、70代68.3%(53.3%+15.0%)、60代68.1%(48.8%+19.3%)、50代64.4%(44.7%+19.7%)、80代以上46.5%(34.2%+12.3%)となります。

シニア層の年代別にみると、社会貢献活動に取り組んでいる割合が最も大きい年代は、70代で、53.3%の方が社会貢献活動に取り組んでいます。
6-4 ご自身の社会貢献活動への取り組みと企業の取り組みに対する評価
- ご自身の社会貢献活動への取り組み状況別に、企業の社会貢献への取り組みに対する評価をみた場合(図6-4)、社会貢献活動に「取り組んでいる」と回答した方のうち、企業の社会貢献への取り組みを「評価する」(43.3%)の割合が最多となりました。
- 「今は取り組んでいないが今後取り組みたい」の回答者では、「どちらとも言えない」(42.9%)が最多となり、「評価する」(34.1%)は約1/3の割合でした。
- 「取り組んでいない」の回答者では、「どちらとも言えない」(51.3%)が過半数となり、「評価する」(27.5%)は約1/4の割合でした。

企業の社会貢献活動への取り組みについて「評価する」のは、自身が社会貢献活動に“取り組んでいる”人(43.4%)、“今後取り組みたい”人(34.1%)、“取り組んでいない”人(27.5%)の順となります。
6-5 ご自身の社会貢献活動への取り組みと企業に期待する活動内容
- ご自身の社会貢献活動への取り組み状況別に、企業の社会貢献活動に期待する活動内容をみると(図6-5)、ご自身が社会貢献活動に「取り組んでいる」と回答した方の中では、「社会福祉」(27.9%)と「環境保全」(27.9%)の割合が最も多くなりました。
- 「今は取り組んでいないが今後取り組みたい」と回答した方の中では、「環境保全」(35.5%)が最も多い割合を示し、「取り組んでいない」と回答した方においても、「環境保全」(26.9%)が最も多い割合を示しています。

自身の社会貢献活動への取り組み状況に因らず、企業に期待する活動内容で最も割合が多いのは「環境保全」。自ら社会貢献活動に取り組んでいる方は、「社会福祉」への期待も多くなります。
6-6 ご自身の社会貢献活動への取り組みと企業の社会貢献活動への意識
- ご自身の社会貢献活動への取り組み状況別に、商品購入・サービス利用時に、企業の社会貢献活動への意識があるかについてみた場合(図6-6)、ご自身が社会貢献活動に「取り組んでいる」と回答した方の中では、意識が「ある」とした方が48.4%と、半数近くになりました。
- 「今は取り組んでいないが今後取り組みたい」と回答した方では、「ある」(39.6%)が4割ほど、「取り組んでいない」と回答した方では、「ある」(31.7%)が3割ほどとなっています。

シニア層を対象としたコーズ・マーケティングでは、社会貢献活動に“取り組んでいる”人(48.4%)、“今後取り組みたい”人(39.6%)、“取り組んでいない”人(31.7%)の順に効果があるといえます。
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