カテゴリー
社会貢献を考える

無常という観点

すべて、変わり続けている

介護の世界でお世話になって、10数年経過しました。

ご利用者さん・ご家族と

介護職員(あるいは介護ボランティア)

という関係で携わらせて頂いておりますが、

あらゆることが、日々という単位ではなく、

数分、数秒という単位で変化しつづけています。

 

業界に入って間もない頃は、

痛みの具合、嚥下の状況、排せつタイミング等々

体の状態や認知症状の呈し方が変わってくるにもかかわらず、

“このご利用者さんへの介助方法はこのパターン”

と決まりきった方法で介助させて頂いておりました。

 

当然、ご利用者さんが心地よいとお感じになられたり、

頑張ろうと意欲をお持ちになられる介助とは

かけ離れていきます。

 

また、ご利用者さんやご家族だけではなく

こちら自身も刻々と変化し続けています。

“昨日と今日とは違う自分”ということを忘れて、

周りの方々と交流すると、

何か違うなぁ、という感覚を覚えたりします。

 

社会貢献活動に取り組む場合、

対象となられる人々や事象が存在します。

 

その活動の対象の人々や事象が

刻々と変化し続けているということ、

また、こちらも変化し続けているということを

忘れてしまうと、

双方が納得、満足できる路線から次第に外れていってしまうかも知れません。

 

「無常」という観点を忘れることなく行動することも

社会貢献活動において大切なこととの一つだと思います。