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コーズマーケティング 調査・レポート

コーズマーケティングに関するデータ

コーズマーケティング:社会貢献活動している方々に、より響く

企業の社会貢献活動に関する意識調査-データ補足

2015年4月に調査結果掲載させて頂きました、
シニア層から見た、企業の社会貢献活動に関する意識調査201504

5.商品やサービスを利用する際の企業の社会貢献活動への意識
において、
・企業の社会貢献活動を意識したことがあるか、ないか
・男女別
・年代別

また、
6.ご自身の社会貢献活動への取り組み
において、
・ご自身の社会貢献活動への取り組みと企業の取り組みに対する評価
という視点からコーズマーケティングに関わるデータを掲載させて頂きました。

今回は、購買時に
・企業の社会貢献活動を意識したことがある
・企業の社会貢献活動を意識したことが無い
2つの回答層に分けたデータを掲載させて頂きます。

サンプル数が少ないため、あくまでも、コーズマーケティングの参考データとして捉えて頂ければ幸いです。


1.企業の社会貢献への取り組みについての評価

購買行動時、企業の社会貢献活動を意識したことがある層A1
購買行動時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い層B1
企業の社会貢献への取り組みについての評価購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある購買時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い
評価する45.9%20.9%
評価しない25.0%21.8%
どちらとも言えない29.1%48.7%
100.0%100.0%
  • 「企業の社会貢献活動を意識したことがある」との回答者のうち、「企業の社会貢献への取り組みについて評価する」と回答された方は、45.9%。
  • 「企業の社会貢献活動を意識したことが無い」との回答者のうち、「企業の社会貢献への取り組みについて評価する」と回答された方は、29.4%。
企業の社会貢献への取り組みについての評価評価する 評価しないどちらとも言えない
購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある52.1%44.4%29.4%
購買時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い47.9%55.6%70.6%
100.0%100.0%100.0%
  • 「企業の社会貢献への取り組みについて評価する」との回答者のうち、「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」と回答された方は、52.1%。
  • 「企業の社会貢献への取り組みについて評価しない」との回答者のうち、「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」と回答された方は、44.4%。
  • 「企業の社会貢献への取り組みについてどちらとも言えない」との回答者のうち、「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」と回答された方は、29.4%。

2.企業に対して期待する社会貢献活動

(企業の社会貢献への取り組みを「評価する」と答えた方のみ)

購買行動時、企業の社会貢献活動を意識したことがある層A2-1
購買行動時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い層B2-1
企業に対して期待する社会貢献活動購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある購買時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い
社会福祉28.7%22.6%
災害被災地支援18.8%24.7%
身近な地域活動16.8%16.1%
環境保全32.7%24.7%
その他3.0%11.8%
100.0%100.0%

「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」と回答された方が、企業に対して期待している社会貢献活動領域は、多い順に

  1. 環境保全…32.7%
  2. 社会福祉…28.7%
  3. 災害被災地支援…18.8%
  4. 身近な地域活動…16.8%
  5. その他…3.0%

3.企業の社会貢献に関する情報収集の方法

購買行動時、企業の社会貢献活動を意識したことがある層A3
購買行動時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い層B3
企業の社会貢献に関する情報収集の方法購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある購買時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い
テレビコマーシャルや新聞広告49.1%46.2%
ニュースや記事27.7%29.7%
インターネット4.1%2.2%
小売店などの店頭2.3%0.3%
知る機会がない7.3%13.9%
その他9.5%7.6%
100.0%100.0%

「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」と回答された方が、企業の社会貢献に関する情報収集の方法は、多い順に(「知る機会がない」をのぞく)

  1. テレビコマーシャルや新聞広告…49.1%
  2. ニースや記事…27.7%
  3. その他…9.5%
  4. インターネット…4.1%
  5. 小売店などの店頭…2.3%

4.ご自身の社会貢献活動への取り組み

購買行動時、企業の社会貢献活動を意識したことがある層A5
購買行動時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い層B5
ご自身の社会貢献活動への取り組み購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある購買時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い
取り組んでいる56.4%41.8%
取り組んでいない27.3%40.8%
今は取り組んでいないが今後取り組みたい16.4%17.4%
100.0%100.0%
  • 「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」との回答者のうち、「ご自身が社会貢献活動に取り組んでいる」回答された方は、56.1%。
  • 「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」との回答者のうち、「ご自身が社会貢献活動に取り組んでいない」回答された方は、27.3%。
  • 「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」との回答者のうち、「ご自身が社会貢献活動に今は取り組んでいないが今後取り組みたい」と回答された方は、16.4%。
ご自身の社会貢献活動への取り組み取り組んでいる 取り組んでいない今は取り組んでいないが今後取り組みたい
購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある48.4%31.7%39.6%
購買時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い51.6%68.3%60.4%
100.0%100.0%100.0%
  • 「ご自身が社会貢献活動に取り組んでいる」との回答者のうち、「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」と回答された方は、48.4%。
  • 「ご自身が社会貢献活動に取り組んでいない」との回答者のうち、「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」と回答された方は、31.7%。
  • 「ご自身が社会貢献活動に今は取り組んでいないが今後取り組みたい」との回答者のうち、「購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある」と回答された方は、39.6%。

5.同居のご家族の人数

購買行動時、企業の社会貢献活動を意識したことがある層A6
購買行動時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い層B6
同居のご家族の人数購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある購買時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い
自分お一人15.0%14.9%
2人48.6%47.5%
3人19.1%15.8%
4人8.2%10.1%
5人以上9.1%11.7%
100.0%100.0%
同居のご家族の人数自分お一人2人3人4人5人以上
購買時、企業の社会貢献活動を意識したことがある41.3%41.6%45.7%36.0%35.1%
購買時、企業の社会貢献活動を意識したことが無い58.8%58.4%54.3%64.0%64.9%
100.0%100.0%100.0%100.0%100.0%

 

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コーズマーケティング

コーズ・マーケティング

企業が本業をつきつめると、コーズ・マーケティングになるのでは

コーズ・マーケティング、もしくは、
コーズ・リレーティッド・マーケティング(CRM)

企業(営利団体)と非営利団体との協業を前提とするなど、用語の定義の仕方が様々ありますが、
これらの定義を横に置いて考えてみます。

ロングマンの辞書で、
cause
を調べると、
1. a person, event, or thing that makes something happen
2. good reasons for feeling or behaving in a particular way
3. a principle or aim that a group of people support or fight for
(引用…LONGMAN DICTIONARY of AMERICAN ENGLISH)
とあります。
原因、動機、大義・・・。

ここでは、3番目の「大義」で考えます。

すべての企業・事業主とは申せませんが、
多くの企業・事業主は、「世のためひとのため」という大義の下に創業します。

そして、
人々や団体などが抱える悩みの解決策、
充足感の提供策として、
商品やサービスを提供します。

・食材を提供してくれたら
・日用品を誰かが作ってくれたら
・誰か調理してくれたら
・食材や日用品を一か所で購入できたら
・インターネットで注文できたら
・出先で泊まるところがあったら
・この荷物を誰か運んでくれたら
・電化製品を作ってくれたら
・移動に便利なものを作ってくれたら
・旅行の手配をしてくれたら
・家を作ってくれる人がいたら
・お世話してくれる人がいたら
・体の状態を見極めてくれる人がいたら
・将来の生活保障をしてくれたら
・財産を安全に管理してくれたら
・環境を保全してくれたら
・この部品を作ってくれたら
・ライフラインを提供してくれたら
・環境に配慮した材料を作ってくれたら
・会計業務を担ってくれたら
・商品を効率良くさばいてくれたら
などなど、

時とともに変わり続ける「~たら」という悩みや欲求に応えて、
“世のためひとのため”に
尽くせていると事業は継続します。

一方の「マーケティング」。

ドラッカーの
・顧客を理解しなさい
・自然に売れてしまう状態を作りなさい
という2点でみると、

人々や組織がどのような悩みや理想を持っているのかを知り、
これに合わせ、
解決策となる商品・サービスを創造し、
力技の営業活動をすることなく、
「ありがたい」と、買ってくれる仕組みをつくる
ということになると思います。

以上のような解釈で、
「コーズ」と「マーケティング」を組み合わせてみます。

世のためひとのために尽くす大義に叶うべく、
顧客やマーケットが抱える悩みを解決する策として
創造された商品・サービスを
お客様が自ら喜んで購入してくれる仕組みづくり

企業の本業そのものが上記のようになっていることが理想であり、社会に貢献している事業として評価を得られることになるでしょう。

商品・サービス購入が
社会貢献活動に役立てられる
と周知されているコーズ・マーケティングは、
「顧客の創造」
の実現に向け、
「顧客を理解すること」
「自然に売れてしまう状態を作ること」
のプロセスにおいて、
有効に活用されることが望ましいと考えます。

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社会貢献を考える

無常という観点

すべて、変わり続けている

介護の世界でお世話になって、10数年経過しました。

ご利用者さん・ご家族と

介護職員(あるいは介護ボランティア)

という関係で携わらせて頂いておりますが、

あらゆることが、日々という単位ではなく、

数分、数秒という単位で変化しつづけています。

 

業界に入って間もない頃は、

痛みの具合、嚥下の状況、排せつタイミング等々

体の状態や認知症状の呈し方が変わってくるにもかかわらず、

“このご利用者さんへの介助方法はこのパターン”

と決まりきった方法で介助させて頂いておりました。

 

当然、ご利用者さんが心地よいとお感じになられたり、

頑張ろうと意欲をお持ちになられる介助とは

かけ離れていきます。

 

また、ご利用者さんやご家族だけではなく

こちら自身も刻々と変化し続けています。

“昨日と今日とは違う自分”ということを忘れて、

周りの方々と交流すると、

何か違うなぁ、という感覚を覚えたりします。

 

社会貢献活動に取り組む場合、

対象となられる人々や事象が存在します。

 

その活動の対象の人々や事象が

刻々と変化し続けているということ、

また、こちらも変化し続けているということを

忘れてしまうと、

双方が納得、満足できる路線から次第に外れていってしまうかも知れません。

 

「無常」という観点を忘れることなく行動することも

社会貢献活動において大切なこととの一つだと思います。

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調査・レポート

シニア層から見た、企業の社会貢献活動に関する意識調査201504

シニア層の6割は企業の社会貢献活動を評価していない

一方、コーズ・マーケティング反応層は4割存在

調査対象:全国のGFシニアデータベース

調査日 :平成27年 3月31日(火)

有効回答件数:536件

 

<調査結果>

企業の社会貢献への取り組みについて「評価する」が36.2

・・・シニア層の6割は企業の社会貢献活動を評価していません

「企業の社会貢献への取り組みについて評価しますか?」と質問したところ、「評価する」が36.2%、「評価しない」が23.1%、「どちらとも言えない」が40.7%となりました。ご自身が社会貢献活動に取り組んでいる層においても、企業の社会貢献への取り組みを評価している割合は43.4%という結果となりました。

 

「環境保全活動を期待」が28.9

・・・企業に期待する社会貢献活動領域は分散しています

企業に期待する社会貢献活動の領域については、「環境保全」が28.9%、「社会福祉」が25.8%、「災害被災地支援」が21.6%、「身近な地域活動」が16.5%となり、期待領域は分散しています。

 

企業の社会貢献活動を評価しない理由、「成果がわからない」が39.2

・・・具体的な成果、活動内容のアピールが求められます

企業の社会貢献活動を評価しない理由については、「どんな成果につながっているかわからないから」が39.2%、「活動内容をよく知らないから」が33.9%となりました。この2つの回答項目を合計すると、73.1%になります。

 

企業の社会貢献活動、「テレビCM・新聞広告」からの認知47.4

・・・シニア層へのリーチにはテレビ、紙媒体での広報が効果的です

企業の社会貢献活動についての情報入手経路については、「テレビCMや新聞広告」が47.4%、「ニュースや記事」が28.9%となりました。「インターネット」は僅か3.0%でした。

 

商品・サービス利用時、企業の社会貢献を「意識したことがある」が41.0

・・・シニア層にもコーズ・マーケティングは有効です

商品購入やサービスを利用する際、企業の社会貢献活動を「意識したことがある」が男性で41.5%、女性で40.6%という結果となりました。


「調査・レポート」ページ https://shakaikoken.net/index.php/research/report201504/